社史の制作を行う際に注意すべき視点
社史というと、分厚く装飾が施された高そうな本で、あまりにも豪華すぎて読む気にならないし、そもそも分厚く、重く、版のサイズが大きく読みづらいものであるという認識を持たれている方も多々いると思われます。
このような社史が出来上がってくる意味として、当該会社の自己満足や他社など関係者に対する見栄以外のなにものでもないということがいえます。
制作する段階で何かを大きく間違えてしまっています。
では、何を間違えてしまっているのでしょうか。
これに対する一つの答えを示してくれているのが、兵庫県伊丹市に本社がある株式会社牧歌舎です。
こちらでは、この問いに対して「社史とは社会貢献史である」というコンセプトで回答してくれます。
その意味としてはこのような本を作る際に、会社がいかに社会に貢献してきたかを客観的に書くのが、会社が存続してきたことの意味を与えるものであるということであり、個人なら社会に何の貢献をしなくとも存在しうるが、会社という法人組織は貢献しないものは存在しえない、淘汰されるものであるというものです。
ですので、制作する立場にたった方は、自分が勤めている会社がいかなる理念で社会に貢献しようとしたか、そしてどのような手法でそれを実現してきたかという視点で制作していくことが求められます。
このコンセプトで貫かれた本が出来上がった場合、社員にとってはその会社で働く意味の再確認となるでしょうし、取引先にはこの会社と取引を継続する意味を見だしてくれるそんな素敵な本となるでしょう。